自分がハーバード・ビジネス・スクールに入学したのは、何かの間違いだったと、私は感じていた。自分だけでなく、おそらく入学者のうちかなりの割合の新入生が、同じようにナーバスになっていたと思う。 そんなことを思い出したのは、スタンフォード大学のティナ・シーリグ ...
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オリンパス事件を受けて(Move Forward)
現場で黙々と医療機器を作り、売っている人たちには、何の罪もない。 ただ、全ては前社長が悪いと、個人のせいにして、世論で袋叩きにして、溜飲を下げて、はいおしまい。ってそんな沢尻エリカ的な展開を楽しむにしては、この事件は深刻すぎる。 2001年頃、アメリカの ...
ゼロワン!終了(新規事業提案コンテスト)
自分が担当していた、SMS社内の新規事業提案コンテスト「ゼロワン!2011」が昨日終了した。 4月から1st-stageが始まり、155件のプランのうち10件が2nd-stageに進み、昨日のFinal-stageを経て、優勝と準優勝が確定した。 レベルは凄まじく高かった。しかも今年は、優勝も準 ...
努力論
自分の身の回りを見ると、懸命に努力をしている人が多い。ただ、「懸命に」というだけでなく、独自の流儀で、質の高い「努力」の方法論を持っている人が多いように思う。 そこで、周囲の人たちや、一流を極めた人(スポーツ選手や将棋指しなども含めて)から自分が学んだ ...
ビジネスプランつくりのキモ
職場でも、そしてグロービスでも、今ビジネスプランの作成指導をしている。「指導」というのはおこがましい。チームと一緒に、頭をひねっている。 3年前と比べて、ビジネスプランの「キモ」と思えるポイントが、微妙に変わってきた。今いちばん大事だと感じるのは、 「 ...
鬼となるとき
ビジョンやミッションは、人を引き付けるための磁石だと思っていた。しかしそれ以上に、自分の人間らしい心を殺すための刃物なのかもしれない。 最近、友人のベンチャー経営者と会った。彼は煙草を吸い、遠くの景色を見ながら、従業員を一人辞めさせなければならなかった ...
仲良しではなかった討幕の志士たち
先週のNHKの「歴史秘話ヒストリア」は興味深かった。同郷の同志だった坂本龍馬と中岡慎太郎は、実は育ちも性格も正反対。意見が衝突することも多く、特に大政奉還を巡っては二人の間に深刻な亀裂が生じたという。 時流に合わせ、柔軟にスタンスを変える龍馬のことを、中岡慎 ...
中国内陸部の発展
今週の東洋経済は素晴らしかった。認知症特集も、チームラボ猪子社長のインタビューも良かったが、特に学びが多かったのは、以下の記事だった。 インサイドチャイナ 豊かになる内陸部の農村 変わる労働者の気質 「農民工は、安い賃金で長時間労働をする出稼ぎ労働者。 ...
(幕末)倒幕成功のKSFは
実家から「竜馬がゆく」を全巻借りてきて、20年ぶりに読んだ。行き帰りの通勤時間が、至福のひと時となった。 なぜ坂本竜馬や薩長の獅子達は、討幕に成功したのだろう? 自分なりにまとめると、以下の4要因が大きかったように思う。 1)知識(ナレッジ) ・尊 ...
Innovator's Backlash (バックラッシュする革新者)
先日、GREEの田中社長のご講演から発想を得て、「バックラッシュがイノベーションを起こす」ということを書いた。 (バックラッシュ:追い詰められた人や組織が、急激な反動的逆回転を起こす現象) 典型的な例が、「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則氏のケースでも見 ...