世界を変えた一本の卒論を見た。28年前、アメリカの大学4年生が書いた。荒廃した公教育を立て直すプランだった。

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彼女はそれをコピーし、資金調達のために多くの企業に送り、手紙を書き、電話をかけ続けた。

教育改革を強く訴えていた有名な経営者(ロス・ペロー)に、手紙を11本も書き続けた。ついに電話が来た。面会した。Noと言われた。2時間の間、20回もNoと言われ続けた。涙が流れた。しかし彼女は、Yesと言われるまで一歩も動かないと心を決めていた。

ついにロス・ペロー氏は折れた。他の資金提供者が150万ドルを出すことを決めたら、自分も50ドル出すと言った。

そしてTeach for Americaの歴史が、いやアメリカの教育改革の歴史が始まった。

今に至るまでTeach for Americaは、50,000人を超える先生(教育困難校に赴任する若者)を輩出してきた。その80%が、今も教育に関係するソーシャル・セクターやパブリックセクターで、働いている。

そしてTeach for ... の活動は世界に広がり、日本ではTeach for Japanが粘り強く社会を動かしつつある。

世界的な教育改革のムーブメントは、この一本の卒論から生まれた。