イノベーション研究の分野で、専門的な学術誌に50回以上論文が引用されている研究者を選んだら…。ほとんどが欧米の研究者。欧米以外で唯一選ばれたのが、東大名誉教授の後藤晃先生でした。(オランダのライデン大学の研究者の研究)

その後藤先生が出された新しい本「イノベーション 活性化のための方策」を拝読しました。

とても示唆に富んだ本でした。企業のイノベーションシステム、大学回りのイノベーション・エコシステム、そして日本のイノベーションシステムを再構築しようと考えている方にとっては、必読の本だと思います。

特に興味深かったのは、「オープンイノベーション」の是非でした。オープン・イノベーション=先進的と考えがちですが…

・1932年に松下幸之助が、ラジオ関係の重要な特許を発明家から買い取り、無償で公開した
・東レはデュポン社からナイロン製造技術を導入した
などなど、オープン・イノベーションの事例は古くから日本にも多く存在したという話です。

また過去30年の間に米国で進化してきたイノベーション・システムは、実は19世紀から20世紀への変わり目の頃のイノベーション・システムに類似している、という指摘もあるそうです。

急激に進んでいく、人工知能などの技術革新。私たちはそれに合わせて、どのようなイノベーション・システムを構築するのが良いのでしょうか。視野を広く持って、学び続け、考え続けたいと思いました。

大学3年生の時に、ジャンケンで負けて後藤ゼミの幹事になった山中より、決意表明でした。

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