ブログ再開について

これまでしばらく、ブログを書く時間を捻出できなかった。しかしやはり、自分が感動したことや学んだことを、しっかり記録していくべきだという考えに至った。あまり「外向き」ではなく、極めて「自分が後で読み返すため」的なブログなので、皆さんにとって面白いかは疑問だが…。

というわけで再開第一号の記事は、認知症ねっと(http://www.ninchisho.net)について。

ご存じの方も多いかと思うが、自分の勤める会社が認知症ねっとというサイトを買収し、私が当面管理人を務めることになった。

「認知症」に対する自分の思いは、熱いものがある。2007年11月、私はVCを退職して、3名しかいないベンチャー企業に飛び込んだ。そこは、認知機能を測定するツール(CogHealth/CogSport)を日本国内で拡販している企業で、私は病院、高齢者施設、脳震盪の問題を抱えるスポーツチーム、高齢者が多く滞在するパソコン教室などを対象に営業していた。

SMSに移る前から、「認知症ねっと」は自分の尊敬するサイトだった。認知症に関する知識が、介護者目線でわかりやすくまとまっている。そして掲示板では、認知症の方のご家族、施設で介護をしている専門家、看護師、そして時には医師まで加わって、皆で認知症の高齢者を支えようとしている。これほど「思い」の強いサイトがあるものかと、衝撃を受けたことを思い出す。

あれから3年。自分が選んだベンチャーは、私の力不足で思うように伸ばすことができなかったが、認知症との戦いは個人的には今も終わっていない。全ての高齢者が尊厳ある死を迎えることができるように、ささやかでも、高齢社会の「一隅」を照らしたい。