私は今、田村師(通称「Danna」)の下で、システム思考を学んでいる。システム思考を体得することで、仕事でも、家庭でも、よりよい意思決定をできるようになりたい。

今日の朝日新聞の「仕事力」の欄に、元外務審議官の田中均(ひとし)氏が以下のコメントを寄せていて、興味深い。

「外交や交渉で大切なのは、偏見を持たずに俯瞰して大きくものを見る癖をつけることだと思います。目の前で危機的な状況が起きている時、それをどう位置づけるか。危機を機会として活用し、どのように位置を開くか。いつも大局的な意識を忘れてはならないでしょう。」

これはまさに、システム思考だと思った。しかも、「危機」も「機会」として活用しようという前向きなシステム思考で、ベンチャーマネジメントの世界に通じるものがある。

ベンチャーの経営においても、様々な危機が起きる。

・中間管理職が大量に離職する
・顧客からクレームが殺到する
・経営陣内部で意見が衝突し、組織が割れる
・現預金残高が、残り6か月分を切る

こういった事象が、どのような文脈の中で発生しているかを理解し、前向きな打開策を打てることが、ベンチャー経営者として必須な能力ではないかと思う。

田中氏の本、読んでみようと思う。何か貴重な示唆が得られるかも。