朝日新聞に、タイのタクシン元首相のインタビューが載っていて興味深い。

成功した事業家であったタクシン氏は、2001年にタイ首相に就任。2005年の総選挙でも圧勝したが、2006年1月に一族の株取引を巡る疑惑が浮上。退陣要求運動が始まり、軍事クーデターで失脚した。

今も逃亡生活を続けるタクシン氏は、財政的な窮乏を嘆き、そして自分を失墜させた政治家達を信じたことを嘆いた。

そして最後に記者が、「政治家になったことを後悔するか?」と聞いたところ、タクシン氏はこう答えた。

「その通り。財産も失った。前世の業かもしれない。私がのび太ならドラえもんにやらせる仕事だった。」
(朝日新聞2009年1月17日)

「前世の業」という考え方も興味深いが、それ以上に唐突にドラえもんが出てきたことに、驚いた。日本の読者に対するサービスかもしれないが、ドラえもんが人気のタイならでは、という感じがする。