最新号のナンバー誌「日本サッカーに告ぐ。」からの抜粋。

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質問者「現在の日本において、自らのサッカーを確立していくためには何が必要なのでしょうか?」

オシム前監督
「サッカーに関わる全ての人間が、サッカーを真剣に考える。すべてはそこからはじまる。君たちプレスもそうだ。日本代表は何を目標にプレーするのかを問い続けるべきだ。私に言わせれば世界チャンピオンになるためだが、そうした議論こそ重ねるべきだ。目標を持たなければプレーをする意味はない。出来る限り遠くを目指すためにも、『どうしてサッカーをするのか?』という根源的な問いを、常に念頭に置いておくようにする。」

「自分たちの代表チームとJリーグのチームのレベルを客観的に把握できれば、目標までの道筋を立てられる。そして、ひとつひとつのステップをクリアして着実に成長することができていく」

インタビューはさらに続く。オシム氏は、日本サッカーの進歩の鍵は、「技術」(テクニック)とシンプルに言い切った。そして、それをつけさせるために、反復練習的なトレーニングを提唱する。「単純な動作を、オートマティズムを得るまでに繰り返すことが、われわれを進歩させる」
(Number717号 2008年12月11日)

このインタビューには、大いに考えさせられた。

私は少し前のブログで、「坂の上の雲」を読んで感動したという文章を書いた。国民一人一人が、「日本は進歩する」ということに疑いを持たずに、懸命に努力を重ねていったという時代、その時代そのものに感動した。それに比べて、一人のサッカーファンとしての自分は、どうだっただろうか。

日本が世界最強のサッカー強国に、「いつかなる」「きっとなれる」という信念も持たず、ただビールを飲んでTVを見ながら、シュートを外す日本人選手や、岡田監督を批判してばかり。これではいかん!とオシム氏の言葉を読んで、背筋が伸びた。

日本代表チームの成長を信じよう。
いつの日か、日本のサッカーが世界を感動させることを信じよう。
そして、日本サッカーの発展のために、今の私達に何が足りないのか、一生懸命考えよう。

以上、一サポーターとしての決意表明でした。