認知症の専門書を読んでいて、患者さんのメッセージに触れる機会があった。

「筑波大学の朝田先生にお世話になっております○○○○と申します。年齢は73歳、病名はアルツハイマーでございます。(中略)治療薬の研究が進み、一日も早い新しい薬の完成を、それも完治する薬が出来ればと、ただただ願っております。又、私自身の経験から、何故、もっと早く気がつかなかったかと思うことです。」

「年一回、内科的検診は、市町村でも行われています。その中に、脳検診も取り入れていただければ、早期発見も可能ではないかとの思いを深めております。」

「この恐ろしい病気克服のために、日々、ご研究に、治療に、ご努力下さいます先生方に、心より感謝とお礼を申し上げますと共に、尚、一層のスピードをお願いする次第です。」
(「軽度認知障害【MCI】認知症に先手を打つ」朝田隆 中外医学社)

認知症との戦いは、今も世界中で続いている。医師と、患者と、家族と、研究者と、政府部門と、そして民間企業と、皆でスクラムを組んで課題に取り組んでいく必要があると思う。

今後、このブログでも、認知症についての情報を時々、発信していきたい。

山中れいじ